2008年  1月号
 古河アマチュア無線クラブ

JARL登録 14-1-9 クラブ局 JH1ZSB
 代表:JH1WFK 事務局:JA1DKL 編集:JH1WFK 

明けましておめでとうございます
継続は力が要る JH1WFK 深津義徳

   今年も正月に凧上げやハネつきを見ることはありませんでした。小さい頃、たんぼの藁堤の陰に腰をおろして、寒い中を何時間も凧を揚げていたことを思い出します。何が面白かったのか未だによくわかりません。
フランクリンは実験のために凧を揚げたとか、CQ誌には凧でアンテナを揚げた記事がありました。
電気・電波の世界には面白い凧上げの「理由」があるかも知れません。
 当クラブは46歳になりました。結成当時あるいは初期のクラブを支えていた先輩方が、継続的にあるいはカムバックして活躍していることは素晴らしいことだと思います。
「継続は力なり」という格言がありますが「継続」するには「それなりの力がある」というでしょう。50歳を元気に迎えるよう今年も楽しく行きましょう。
 県支部では「ねんりんぴっく」特別局はパスしましたが、「国民文化祭」の特別局は開設することになりました。茨栃合同ミーティングは稲敷市浮島です。賀詞交歓会は県西・古河担当となりました。
クラブ事業は力量に合わせてこれらとうまく組み合わせていきましょう。
 本年もよろしくお願いします。

*遊び::タイトルの背景色は、カラーコード"#AC2008"(西暦2008年)にしてみました。

 
第27回茨城県支部賀詞交歓会
日立市 ホテル天地閣 クラブより8名参加
 賀詞交歓会は1月12日、日立クラブをホスト役として開催されました。 来賓(原会長・林本部長・大野栃木支部長)を含め13クラブ57名の参加。 当クラブからは8名が参加でした。
 支部長・来賓の挨拶から参加者の相互の1年ぶりの挨拶など歓談。オークションにはリグやパソコンなどが出品され、落札希望者は入念にチェック。
 驚いたのは翌朝には記念の全員写真が配られたこと。PCにプリンタを持ち込み、夜遅くまで印刷したとのこと。脱帽。来年は古河。
[[詳細は支部ホームページ]]


クラブ事業報告6〜12月
栃木茨城合同ミーティング  7月28日〜29日 
神山(みやま)温泉オートキャンプ場 
 全体で約40名ほど、クラブからは15名(うち子供5名)が参加。JEJご自慢のキャンピングカーがお目見え。WFK実験中の東京ハイパワー社アンテナチューナー・ダイアモンド社アンテナエレメントもセットされHFで運用。
 また、新調したテントも活躍した。JEJから揚げたててんぷらがふるまわれたり、WLBが現地調達キノコでしっぽこうどんを作ったり、楽しく過ごした。
フィールドデイコンテスト   8月3〜4日 前日光牧場他
 おなじみ前日光牧場へ。新調テントの調子はいい。組み立てが楽なのはいい。
昨年の轍は踏むまいとASQはがんばる。代わりにWFKがつぶれて2日目は実績0。
今年は雨のパターンが変わった。2日目の昼頃から降り始めた。撤収前にテントや機材がずぶぬれ。晴れ間を見ては撤収作業とお天気との格闘だった。
非常通信訓練   9月1日  対 県庁
 今回はJA1JEJ(自宅) JI1FGM(自動車)で参加。JEJは各バンドで何とか交信成立。FGMは全く信号が聞こえないという状況だった。
昨年の厳しさを踏まえ、坂東市・常総市クラブに直接ルートが開けないときはQSPを依頼しておいたが参加局がなかった模様。
市民文化祭   11月3日 古河総合公園 民家園
 市民文化祭行事として「ハムと楽しむ電子工作」と銘打って、ICラジオの製作を実施。
よかんべまつりに合わせてため、ひとでは多かったが「工作」会場は離れていたので勧誘にひと苦労。しかし、予定の24セットを完了。
電源は発発を用意し問題なく100Vの供給。 13名参加。
青少年のための科学の祭典   12月1日 中央運動公園
 今年は12月開催と遅い。電子工作としてゲルマラジオを製作。外にアンテナを張って試聴した。
実験セットは7セット。新しいものとして、磁石の反発・吸引を利用したレールを走る車輪と簡易ガイガー管による放射線測定。 CQ誌によると全国各地でアマチュア無線団体が科学の祭典に出展しているとのこと。  12名参加
クラブ忘年会   12月2日 くいしんぼ 15名参加
 JARL総会の旅のビデオを見ながら、鍋を囲んで歓談。  15名参加

賀詞交歓会挨拶でのポイント
根本茨城県支部長
・支部長歴30年で表彰を受けた。皆さんのおかげ。(やらされた)
・岡山総会の議長を努めたり、今回は公益法人委員に就いた。
・太陽黒点は不活発なようだが「電波が飛ばない時」の楽しみ方もあろう。
原会長
・公益法人問題では、国は何万人も会員がいる団体はいらない。200人以下との
 基準があるようだ。仲間の集まりは任意団体か株式会社でと。
・太陽黒点は1月6日に本物が現れたがどうなるか。サイクル23の残りとも、24の
 始まりとも議論がある。
・7MHzの200Khzまでは2009年OKだがそれ以上の拡張問題は、短波放送のデジタル化
 問題が持ち上がり棚上げになってしまった。
・135KHz2KHz幅が割り当てられたが、波長2200mをどう使うか。ヨーロッパでは
 大西洋越え通信をやっているようで、楽しみ方はいろいろあるだろう。
林地方本部長
・公益法人問題では、いかなる形になろうと、会員の権利と受けるサービスは確保
 する基本方針。
・関東UHFコンテストに参加してほしい。総会は高知県。
大野栃木県支部長
・茨城とは仲良くやってきた。茨城へ出かけるというより、我が家へ帰るような
 気持である。
きれいな・普通の電波を出しましょう
見かけのパワーメータに気を取られずに  JH1WFK

不自然な音声は要注意
 SSB帯を聞いていると、つぶれていたりパンチの利いた音声で、こちらのSメータが音声に従って素直に動かず、振れっぱなしであんまり動かない電波があります。こんな電波はたいていスプラッタをまき散らしています。ダイアルを回して上下の周波数を聞いてみると、3KHzも離れればほとんど何も受信されなくなるはずなのに、5KHz離れても、ひどい局は10KHz離れてもパリパリ・モガモガ聞こえます。いわゆる「サイドが広がっている」状態です。
音声が汚いだけでなく他局に迷惑をかけます。もちろん、無線設備規則違反です。
 原因はリグの「電力増幅段の過大励振(オーバードライブ)」です。
強い電波を出そうとマイクゲインを上げ、送信部の終段増幅器に過大な信号を送り込んで飽和させ、猛烈なひずみを発生させるのです。
出力メータは平均しか指示しない
ピークホールド型
 どうして過大入力に気がつかないのか。出力表示しか見ていないからでしょう。最近のリグはメータがLEDで、かなり早い変化に追随できますが、動きが速くてピークの表示は目に見えにくいのです。ピークホールド機能を持った表示の場合は動きは早くても、ピークの指示をしばらく表示するのでよくわかります。
電流計を使ったものは指示機構が重くて、とても音声周波数には追随できず「平均値=ピークの1/3〜1/2」を表示します。だから、表示の3倍の電力が出ているととらえる必要があります。口笛を吹くとよくわかります。
メータは平均を示す
そうした「からくり」を知らないと、見かけの「振れ」が振れまくるまでマイクゲインを上げてしまうのです。
過大励振をしないために
 真空管時代は「ALC電流が多すぎない範囲」という目安がありました。現代の半導体リグでも基本は「ALCがかかりすぎない範囲」のようです。まずこれを守ってマイクゲインを調節することです。
 が、出力を調節(下げる)機能を持ったリグの中には、ALC回路と重複していて出力を下げると、ALCがすごくかかったように表示されるものもあり、過大励振が判りにくいことがあります。
このような場合は、最大出力でALCかかかりすぎないようマイクゲインを調節し、その位置を変えないで出力ダウンすれば大丈夫でしょう。
  更には交信相手にチェックしてもらうのもいいでしょう。ただし、相手は「ノイズブランカ」をOFFにすること。超ローカルだと受信機の感度抑圧や混変調などでチェックが難しい場合があります。入力をしぼる必要があるでしょう。
高周波のまわりこみ
 どこをどう回ってくるのか、自分の出した電波が回りこんで電波を汚くします。音声に従って「ガガッガガッ」とノイズが聞こえサイドバンドも広がることもあります。
マイクケーブル・アースライン・アンテナケーブルやコンプレッサ・キーなどのアクセサリケーブル・電源ケーブルなど経由したり、複雑なメカニズムで「回り込む」ようです。
きれいに整理するしかないようです。私の場合はアンテナコネクタ近くの同軸ケーブルに、パッチンコアを3個いれたら止まったことがありました。
FMの場合
 AM系とちがいマイクゲインを上げたり怒鳴ったりしても、IDC回路により「過変調」は避けられます。が、IDC回路で音声振幅が抑え込まれるので、自然感を失った非常に「ひしゃげた声」になり了解度が落ちます。「美声」とはいかないまでも「元の声」が届くように心がけたいものです。

<< 当面のスケジュール >>
2/17(日) 19:00 クラブミーティング 東公民館
行事実行計画など
2/24(日) 10:00? 文化講演会支援 スペースU
会場設営・整理
3/01(土) 00:00 8N1MOMO運用開始
4月5日迄
3/02(日)10:00 県西交流会 三和公民館
CW交信術講座
3/15(土)10:00 交流センター屋上工事
予備16日
3/21(金)10:00 交流センター準備

3/22(土)-23(日) バルン大会支援 計測担当
5:30集合

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