2003年 9月号
 古河アマチュア無線クラブ

JARL登録 14-1-9 クラブ局 JH1ZSB
 代表:JH1WFK 事務局:JA1DKL 編集:JH1WFK 

7MHz帯の拡張決まる!2009年3月実施
7200KHzまで100KHz増 WRC2003結果

 ジュネーブで開催された通信関係主官庁国際会議WRC2003において、難産ではあったがアマチュア無線界の永年の期待「第1第3地域の7MHz帯拡張」が決まりました。実施は2009年と6年先ですが、喜ばしいことです。
目標は、第2地域(米国)と同じ7300KHzまででしたが、モロモロの経緯を経て7200KHzまでで決着しました。この間の事情はJARL NEWSや雑誌、Internetなどに載っています。

 さて、これからバンドプランが練られるわけですが、それはともかく、皆さんの設備は対応OKでしょうか?
最近のトランシーバは、マイコン制御で送信できる周波数が厳密にコントロールされてます。7099までは送信できるがそれから上はダメになってませんか? 各バンド500KHz巾の大まかな設定のものもあるようです。まず、この辺のチェックですね。もうゼネカバになってる?!
それから、アンテナも問題です。フルサイズダブレットなら若干の調整で何とかなるかも知れないけど、短縮型/マルチバンド型ではきついでしょうね。アンテナチューナーが必要だったりもう1本必要かも? 6年先のことはケセラセラ・・・

 もう一つの注目は「サフィックスに4文字、特別催事の場合は更にそれを超える文字数」のコールサインを認めるというもの。
今までも結構長いサフィックスのコールサインが出ていますが、これからは堂々とOKとなるわけですね。日本でもOKとなるかな。8J1KOGAなんて・・・。
 あとはバンドの共用やらなんやらが決まりました。

電波形式表示が変わります  アマチュアの特例廃止
 これまで日本のアマチュア無線だけに使われていた、A1,A3J,F3などの電波形式の表示が、A1A,J3E,F3Eというように変わります。(詳細はJN・雑誌等 2004年1月13日施行)
これは、昭和58年にプロ無線では世界の標準に合わせて改定され、なぜかアマチュアは旧来でよかったものを、デジタル時代になっていろんな変調方式を使うようになったのを機会に、標準にあわせるというもの。
 更に、アマチュアの特例として、電波形式の表示を免許申請や免許状の記載に「グループ化した表記」にするというおまけ付です。周波数帯ごとに A1A,J3E,F1A,F3F なんて書かずに、2以上の電波形式は 3HA なんて書けばいいことになります。全部書いたら大変だから簡素化になりますが、反面、詳しい免許内容が判らなくなります。但し、工事設計書の送信機の仕様(いわゆる22項目)ではグルーピングはできません。(JO1FSDが希望を提出したら却下された由)

クラブ事業報告5〜8月
 5月25日  第45回JARL総会  所沢市
 今年の会場は所沢市民文化センター。日本の航空事業発祥の地という事で、西武航空公園駅舎は「複葉機」を形どり、会場までの途中には国産旅客機YS-11が展示されていた。又、航空管制施設の何基もの巨大ログペリアンテナが目をひいた。
JH1NXUの「縄張り」でもあり、案内よろしきを得てJR宇都宮線から鉄道を乗り継いで参加者は会場へ。
とても立派な会場で、宮廷音楽ならさぞかし荘厳な響きをかもしだすであろう音響効果は、会議ではエコーが効き過ぎて了解度がいささか悪い。
永久会員問題、組織問題など大きな争点が一応の決着を見た後だけに、まずまず静かに進行。中高生対策・会員獲得についての意見が多かった。
 クラブからは8名参加。来年は大阪池田市。 。
 6月28日  古河こども科学塾  東公民館
 今回は初めての試みとして「親子電子工作教室」。15組30人の親子で「かぜうらない」を製作。
とかく手を出しがちな「親」を牽制、あくまでも「子供中心」を徹底。子供が困ったときに手伝って「親の株を上げる」よう配慮。
我々も親からアドバイスを頼まれたときか、「目に余る」時にサポートすることにした。
 JA1ECSによる「はんだ付け講習」に始まり、和やかな雰囲気で工作が進む。頑張るお父さんお母さん。若干のはんだ付けトラブルがあるも、ほぼ予定時間内に完了。
「子供がはんだ付けを上手くやって驚いた」という親御さんの感想文が多かったとか。
市の広報紙の紹介写真では、指導のJA1HHFと工作に懸命の女の子がスポットされ「なんと年のはなれた親子」という評判・・・。15名参加。
 8月30日 非常通信訓練 
 昨年と同様の方式で、県の総合防災訓練と合わせて実施された。
当クラブではJA1DKLが参加。(2名アサインしたが1名は当日所用ができて不参加)
連絡設定において、50/144/430MHzのうち県庁設置局とコンディションのよい周波数を設定。後にその周波数で県庁局宛に訓練電文を送る方式。
JA1DKLは430MHzにて 57-59で無事に電文送信を完了。
感想として、144MHzは一番混信が酷く実用にならない。(県庁局の感想でも144MHzは非常通信への協力を要請しても無視されたとのこと) 430MHzでは栃木の山岳移動局の混信があったが、県庁にはその電波が受信できていないようなので、方向による山の遮蔽効果があったのだろうとの分析。
TNX JA1DKL

 7月26-27日 茨城県アマチュア無線交流会 黒磯市百村の森キャンプ場
 今年はホストクラブを仰せつかり、場所を探してたどり着いたのが本キャンプ場。
クラブ内に実行委員会(JI1WLB JA1DKL JA1QAI JA1ECS JH1WFK JR1GSR)を設置して対応。企画・下見・準備を推進。悩んだ「抽選の景品」は、経験から「消耗品が一番」というわけで、洗剤・醤油に加えWLB寄贈の接着剤。
直前にJI1WLBのお孫さんが風でダウンし、ちびチャンが参加できず残念だったが、それでもクラブで14名が参加、全参加者の1/3を占める貢献。
 ECSが苦労して再生したレトロ調カラオケセットは、マイクを忘れて大騒ぎ。集会用アンプのマイクコネクタを強引に付け替えて運用。
主食はおなじみカレーライス。久々登場の土浦クラブ販売のウナギの蒲焼をつまみに宴会。
JH1NXUは寸暇を惜しんで新リグの「性能試験」で電波を出す。
長引いた梅雨のおかげで、雨こそ降らなかったが「涼しい」キャンプ。カブトムシやクワガタもお出ましがなかったのは残念。
 翌日は、深山湖・揚水式の沼原発電所・沼原湿原を訪れ、温泉に入って帰途に着いた。
 「来年も古河クでやってくれ」との合唱あり・・・。
茨城県支部ホームページ
 8月2−3日 フィールドデーコンテスト 栃木県粟野町
 久しぶりのフィールドデー「集団移動運用」。土曜日の朝に出発するも、時既に遅し! 先発のJA1ECSから「目的地の駐車場には立派なアンテナが立っている。」との報告が入る。少し奥の空き地に陣を張るも、前日の雨で湿地状態。前日光牧場に運用場所のお願いをしたところ快諾されてやれやれ。しかし、生活環境は抜群(トイレ・風呂・食堂完備)なるも、ロケーション的に苦しい。JR1EZWは、よい場所を求めて牧場を去る。
 コンテスト+αを「楽しむ」部隊はワイワイと陣地を構築。荷物車のハッチを開けたとたん、強烈なガソリンの匂い。なんとタンクにアナがあり、かなりのガス漏れ。良くぞ無事で走れたものだと一同感心。
お昼前には準備完了、いざ発電。が、なかなか発発が起動しない。JS1XICに電話をいれ教示を頼むも好転せず。一同焦る。30分ばかりゴチャゴチャやって何とか起動。
 それぞれ、アルコール変調やバーベキュー・焼肉を楽しみながらコンテストへ突入。途中の豪雨も清涼剤として頑張る。成績はともかく、発発が再びへそを曲げるまで1泊2日をそれぞれ楽しんだ。(地元運用を含め7名参加)



ログブックについて     JA1HHF/日高 弘
JA1HHF 日高さんのHomePageから紹介します。一部省略をしてあります。原文はこちらで見てください。
ログブックは航海日誌のことで、航海日誌にはいくつかの業務日誌があり無線業務日誌も その中の1つに含まれています。
航海日誌がなぜ「ログブック」と呼ばれるようになったのでしょうか。

航海機器が発達していなかった帆船時代、船首から投下したLOG(丸太=木片)が 船尾を通過するまでの時間を測り、船の全長から時間当たりの速度を算出すると教えて もらった記憶があります。しかし船が大型化すると船尾から簡単に船首は見えません。

航海士便り http://homepage2.nifty.com/go_tokyo/ の小坂さんに教えていただいたものは「一定間隔にLOGを取付けたロープを船尾から流し、一定時間内にどれだけのLOGが手元から流れていったか」で船の速度を測り、一日あたりの帆走距離に換算したLOG数を記録したことから航海日誌は LOG BOOK と呼ばれるようになったそうです。
<<中略>>
昔、海技従事者の免許を受けるために学んだLOGには、上記方法を改良した航海用具に、 手用測程儀(HAND LOG)と曳航測定儀(PATENT LOG)というものが ありました。

手用測程儀は船が外洋を航海中、船尾からロープ(測定索)を流して一定時間に流出した ロープの長さを測って時間当たりの速力に換算するものです。
ロープの先端には水中で直立するような扇形板を取付け、その板がスクリュウの渦流外に出るあたり、だいたい船の長さの3分の2位の長さのロープに 0(ゼロ)の目印(結び目=Knot)をつけ、低速船は14.28m、高速船は7.14mごとに結び目をつけ、低速船は14秒、高速船は28秒の砂時計で時間を測りながら流出したロープの結び目を1時間あたりに換算して船の速度を測定したようです。速度何ノットなどはこのあたりからきたのでしょう。
<<以下略>>
新会員紹介  クラブ平均年齢をグッと下げてくれる若者の入会です。
7N4XPS 大島 渉 二中3年生 古河市茶屋新田 50〜430MHz F2 F3

<< 当面のスケジュール >>
9/27(土) 09:00古河市子供科学塾東公民館電子ピアノ
10/4(土) 08:00文化協会交流会東照宮
市役所集合
10/19(日) 19:00クラブミーティング東公民館会議室1

11/08(土) 09:00総和町科学の祭典体育館
工作教室含む
11/09(日) 10:00古河市民文化祭公開運用総合公園管理棟
工作教室含む
12/**(土)クラブ忘年会


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